第38回 修養講義

本日、12月26日(日)に修養講義を実施しました。

11月は定期テスト対策等で実施ができなかったので、二か月ぶりの開催です。今年最後の日曜日にも関わらず、20名の塾生が参加しました。

今回の講義内容は、国語力アップのための講義を実施しました。

初めに全員が知っていることを挙げ、なぜ知っているのかを伝えました。次に各個人に関係することを題材に、知っていることと知っていないことを分けて伝えました。最後に今流行りのものを題材に、こちらも知っていることと知っていないことを分けて伝えました。

塾生が特に興味深かったのは、自分が当然と感じていることであっても他の人は知らないということです。

例えば、野球で「タッチアップ」というルールがあります。当然野球部の子は、事細かく説明することができます。しかし、野球を知らない女子生徒は説明しても意味を理解することはできません。このように野球の基本的な知識であっても、人によっては理解度が大きく異なります。

この知っているか知っていないかの違いは、国語の論説文は元より物語文であっても読み手の意識が大きく変わります。知っている内容の文章であれば、共感や反感はあるものの読みやすくなります。全く興味もなく知らない内容であれば、きっと眠くなることでしょう。

ではどうすればよいのか。それは普段から自らの知識アンテナを張っておくことです。特に昨今のキーワードは押さえる必要があります。環境問題や少子高齢化問題、AI技術やSDGs等、探求心をもって知るという意識を持つことです。このような心構えであれば、国語だけでなく、他の教科の学力向上にも繋がっていくと思います。

次に昨年度の千葉県入試でも出た、対話というキーワード解説も行いました。若干難しい内容もありましたが、各塾生の理解を得られたと思います。

最後は心の対話として、サイレントネイビーと言われている工藤俊作艦長を取り上げました。太平洋戦争中に多くのイギリス海兵を救った知られざる英雄です。戦後、自らの行いを口外することなく,静かにこの世を去った工藤艦長。Z世代と言われる塾生たちの目にはどう映ったのでしょうか。これからの日本を担う彼らの心に刻み込んでほしい美しい物語です。

さて、明日からも冬期講習は続きます。知的探求心を高められるように、様々な角度から生徒たちをフォローしていきます。