第41回 修養講義
昨日、6月19日(日)に修養講義を実施しました。定期テスト明けにも関わらず、多くの塾生が参加してくれました。
今回の講義内容は、「古事記」の解説をしました。
前々から実施したかった講義だったので、私も事前調べに力を入れて臨みました。古事記は日本の国史です。大半が神話の内容ですが、日本の成り立ちの話が記されています。しかしながら、古事記の内容を知っている日本人は少ないです。講義に参加してくれた塾生たちも内容を知っている人はいませんでした。昔話で、「因幡の白兎」の話を知っている塾生はいましたが、その後に大国主がとんでもない目に遭うことまでは知りません。断片的に知っているだけに驚いていたのが印象的でした。
今回は講義を終えて、限られた短い時間の中で古事記の内容を伝えるということは、とても難しいことだと感じました。神話なので、ありえない話も多いので、私も大袈裟に面白可笑しく話してみたつもりです。
最後の講義アンケートの中に、「神様たちも大変な思いをして日本をつくってくれた。」というものがありました。確かにそうだよなーと私も思いました。他にも「スサノオのやばい行動が印象的!」や「日本で初めにできた島が淡路島だったなんて!」というコメントがありました。これらの結果を見ていると、少しだけでも理解してくれたことに満足しています。
後半は、古事記つながりで仁徳天皇を取り上げました。「民のかまど」の話を軸に、治世者の優れた行いにより、民が変わることを伝えました。また、仁徳天皇陵古墳とクフ王のピラミッドと秦の始皇帝陵の大きさ比較みたいなことも解説してみました。これらは世界三大古墳です。ちなみに仁徳天皇陵古墳は面積第一位です。
最後に塾生に伝えたことは、歴史を学ぶことの大切さです。私は歴史を学ぶことは、人生を豊かにすることだと考えています。なぜなら、先人たちの成功や失敗の上に、今の世の中があるからです。今回参加してくれた塾生たちには、その大切さが少しでも届いていることを願いたいと思います。